パイロットとの懸け橋となり、運航体制を支える。~#空の仕事人 #03~
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パイロットとの懸け橋となり、運航体制を支える。~#空の仕事人 #03~

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。

スタッフたちがエアラインの仕事を紹介していく連載「空の仕事人」。第3回は、運航規程の作成、管理、空港のサポートなどを行うFlight Operation Support Team/Airport Teamの堀 雅弘さんです。

いうなれば運航という舞台装置の裏方スタッフのような存在。ZIPAIRの運航体制をどのようにサポートしているのでしょうか。

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こんにちは。Flight Operation Support Team/Airport Teamの堀です。このチームは安全で確実なフライトを実現するため、縁の下の力持ちとなって運航体制を支えています。その中で私が主に携わっているのが次のような業務です。

・運航管理業務の運用の調整(パイロットとの橋渡し)
・運航管理者の資格管理[*1]、訓練、審査企画
・ルートマニュアルの維持管理、内容の確認編集、航空機への搭降載
・運航規程(航空機を運航するのに根幹となる規程)の作成、維持、管理
・会社の運航の根幹となるオペレーションマニュアルの作成、維持、管理
・空港のオペレーション業務、Load Control業務(飛行機の重量と重心の位置を監督すること)の運用構築の補助

こうしてみると自分が何をやっているかわからなくなりそうなほど幅広い業務を担当しています。大きな会社であれば5~6人でやっている業務を私と周辺のメンバーでこなしているイメージです。

空の仕事人第3回(堀さん②)_加工_

この中で、もしかしたら「運航管理者(ディスパッチャー)」という職種になじみがない方も多いかもしれません。

運航管理者は主に2つの業務を行っています。1つは飛行計画の作成で「航空機を運航するのにどこを飛べばいいか」「どのくらい燃料を搭載すればいいのか」「目的地の空港が急な雷雲の発生で着陸できないときにどこの空港(代替空港)に一旦着陸するのか」などの計画を立てること。もう1つは飛行監視といい「その運航便は時間通りに運航できているか」「燃料の食い込みはないか」などを監視することです。

運航に必要な飛行計画は、パイロットが運航管理者の作成した飛行計画を承認(両者が合意)して初めて成立します。エアラインは運航管理者がいなければ航空機を運航することはできないのです。

ZIPAIRの場合は、JALの運航管理者に付加訓練と審査を行い、合格した人にZIPAIRとして人事上の兼務発令をして運航管理者に認定しています(これを共用運航管理者制度といいます)。

彼らと確実かつ円滑に業務を進めるために調整するのが、私が担当している主な業務です。この業務では運航管理者の業務をパイロットの皆さんにうまく紹介しお互いの意見を橋渡しすることで、安全で確実かつ間違いがないよう、シンプルな運航管理の業務プロセスを構築します。双方とコミュニケーションをとり調整していくことがこの仕事をするうえで大切なことです。

また、日々の業務においては、飛行計画を制作する「Flight Plan Manager」や航空情報を管理する「BRIC」といった運航管理系の専用システムを活用する場面が多くあります。専門用語や情報量が多いなかでも情報をスピーディーかつ的確にわかりやすく伝えることが重要になってくる私の業務において、いずれもなくてはならないものです。

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コミュニケーション力と情報を察知するために常にアンテナを張ること。多くの人の間に立って橋渡しをしたり運航に関わるさまざまな情報を扱ったりするからこそ、この2つを発揮して取り組むことが大事であり、運航体制を支えることにつながっていくと考えています。

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私はJALに1992年に入社して以来、日本や世界各国の空港、本社で職務にあたり、運航管理者の補助業務やパイロットのマニュアル作成に取り組んできました。

空港では運航管理者のサポートや空港の発着調整、ウェイト&バランスの作成(航空機の重量と重心位置を計算し、貨物の数量などを調整したりする業務)などオペレーションにかかわる業務を中心にやってきました。パイロットのマニュアルは「ルートマニュアル」といい航路や空港の制限などが記載されているもので、その作成、維持、管理を主にやっていましたので、それが今の業務に活かされています。

さらに、羽田空港の第4滑走路が運用開始する際のプロジェクトや、運航管理者の使用するシステム変更に伴い働き方を大幅に刷新する業務などを手掛けたときにできた仲間には現在も助けられています。

大過なく安全に約1年運航できたのは、周囲のサポートがあったからにほかなりません。本当に皆さんに感謝しかありません。でも、私がいなければZIPAIRの運航が止まるという自負もちょっぴりあります。(ZIPAIRはそういう人たちの集まりだと思いますが……(笑))

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ZIPAIRでは、今までの常識を覆して新しいものを作り出していけるというやりがいがあります。今後はZIPAIRが掲げるNEW BASICな考え方を運航にも導入し、ほかの会社が私たちのやり方をまねたくなるような運航体制を作りたいと思っています。当然SDGsに基づき、過去の実績から見た搭載燃料の適正化や代替空港や飛行コースの選定など、ZIPAIRらしい運航の文化を生み出し発展させていきたいですね。

それまでにほかのフルサービスキャリアやLCC他社の運航部門が持っているいいところや改善点をヒアリングし、ほかの会社から「ZIPAIRの運航部門のような体制にしたい」と言ってもらえるようなものを構築できればと考えています。いわば「ZIPAIRならではの運航文化」の醸成です。

皆さんと直接お会いする機会はありませんが、これからもZIPAIRの安全運航を支える一員として日々取り組んでいきます。まだまだ生まれたばかりの会社ですので、これからもっと新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいと思っています。

空の仕事人第3回(堀さん③) _加工 のコピー

*1:航空機を運航するのに、国の規程でパイロットや整備士、客室乗務員は訓練や審査が必要なのは皆さんもご存じかと思いますが、運航管理者にも訓練や審査が必要です。国家資格である「運航管理者技能検定」に合格し「航空特殊無線技士」等の無線資格を有した人のうち、会社の訓練と審査を経た人が運航管理者になります。


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