美味しいだけでなく、地球にやさしい機内食を目指して。
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美味しいだけでなく、地球にやさしい機内食を目指して。

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。

機内食について、先日はメニュー開発の裏側をご紹介しましたが、今回は機内食におけるSDGs[*1]の取り組みについて企画マーケティング部の太田 萌に話を聞きました。

SDGsとは、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標のことで、アメニティグッズをはじめZIPAIRでもさまざまな取り組みをスタートしていますが、実は機内食の食材や容器、スプーンやフォークなどのカトラリーにもその観点を取り入れています。

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プロフィール/太田 萌
2018年ジャルロイヤルケータリング(以下JRC)に入社。2019年からプロジェクト推進部でZIPAIRの機内食・機内販売などサービス開発の立ち上げに携わる。2020年にZIPAIR Tokyoの企画マーケティング部へ出向し、現在に至る。

プラスチックを使わない容器への挑戦。

―機内食でどのようにSDGsに取り組んでいるのでしょうか。

フードロスをはじめ、プラスチックごみや包装の削減、そのほかにリユースできるカトラリーの導入を始めています。

まずフードロスの観点では、先日の記事でもお話したように、機内食はすべて事前予約制[*2]にすることで、ご注文いただいた分しか飛行機に搭載しません。

それにより、決まった量の食材を無駄なく使い切ることができますし、過剰在庫も発生しません。以前の記事で、機内食を作っているJRCの総料理長・浜さんからも話があったように、調理の面においては野菜や肉の端材を積極的に使い廃棄量を減らしています。

―容器はどのような物を選んでいるのですか。

食事を入れる容器については、環境への配慮のため、メニュー考案のタイミングからプラスチック容器を使わないことを決めていました。[*3]

機内食は空港近くの工場で調理後、冷却して空港へ運搬されます。飛行機が到着すると同時に冷蔵したまま積み込み、機内のギャレー(キッチン)に搭載し、スチームオーブンで再加熱してお客さまの座席までお届けするのが、機内食のご提供における一連の流れです。

ですが国内では、そのスチームオーブンに適合するプラスチック以外の容器が見つからず、つながりのあった会社に容器開発をお願いしたりもしましたが、なかなか条件が合わず実現することができませんでした。そこで海外も含め6カ月ほど探しまわったところスチームオーブンに対応する紙製の容器が見つかり、採用するにこぎつけました。

―ドリンクカップの素材も少し変わっていますよね。

温かい飲み物をご提供する際に使うドリンクカップの上蓋はプラスチック製が主流ではありますが、ZIPAIRではパルプモールドという紙素材を採用しています。また、カップ本体の素材もFSC認証紙を選びました。

プラスチックのカップは、再生PET樹脂を25%以上配合したPET樹脂でできています。

カップ6 のコピー

生分解性プラスチックではないので自然分解はされませんが、リサイクル材配合の物を積極的に採用することで、生産するうえでの資源の有効活用という部分でSDGsに貢献していると考えています。

さらに、おしぼりはFSC認証紙を採用しており、少しでも環境への負荷が少ない選択をするよう意識しています。


カトラリーにも新しい試みを導入。

カトラリー集合

―カトラリーも素材や包装に工夫をしているそうですね。

お箸は木でできているためもちろんリサイクル可能ですが、スプーンとフォークも、ゴミにならない生分解性プラスチック製の物を導入しています。

また、スプーンやフォーク、お箸などは1袋にまとめて包装されていることが多いのですが、私たちは個包装にして、機内食のメニューごとに必要なカトラリーだけをご提供しています。

―個包装にした場合としなかった場合では、どう変わるのでしょうか。

1袋にまとめた場合、一度開封すると使わなかったカトラリーも全部捨てる必要があり、過剰なプラスチックゴミが発生してしまいます。

メニューに合わせてカトラリーを持って行くようにすることで客室乗務員のオペレーションが1つ増えてしまいますが、1gでも無駄なゴミを出さないようにするための新しい試みと考えています。

―スプーンとフォークを包装する完封袋の素材にも特徴があるそうですね。

完封袋についても生分解可能な素材を使用しています。完封袋には、「本製品は、BPI(米国生分解性プラスチック製品協会)より、コンポスト化可能な製品として認証を受けています。」という表記が日本語と英語で記載されています。

当初は日本語の表記のみでしたが、ZIPAIRは国際線であり、海外のお客さまも多く利用されることを考慮しメーカーさんに英語表記もしていただきたい旨をご相談しました。

すると、ちょうどパッケージを変更するタイミングだったそうで、先方もオリンピックに向け多言語対応の需要から検討してくださり、日本語と英語で表記をしていただくことになりました。

完封袋


より良い未来へ向け、これからの時代の機内食を考える。

―SDGsの観点において今後はどんなことを導入する予定でしょうか。

地産地消を意識しており、これはSDGsへの貢献において大きな役割を果たすと考えております。地元の食材を活用することは、食材の輸送によって発生する温室効果ガスの削減につながります。

また「旬の時期に旬の食材を消費する」という意味の旬産旬消は、生産段階で温室効果ガスの排出を抑えることができ、環境への負荷を減らすことができます。

機内食において、SDGsに貢献できる選択肢はまだまだたくさんあると考えております。

ZIPAIRは、新しい時代を切り拓くエアラインとしてSDGsに対する取り組みを積極的に進めていきますので、ぜひご注目ください!

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*1:SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、国際的に2030年までの持続可能な開発目標として“誰一人取り残さない”世界を目指し、17のゴール・169のターゲットから構成されます。詳しくは、外務省のホームページよりご確認ください。
外務省ホームページ:
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/
*2:機内食は、メニューによりご出発の24~96時間前までの予約が必要になります。詳細はZIPAIRの公式Webサイトをご確認ください。
*3:ハラルメニューはプラスチック容器でのご提供になります。

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