怒涛の日々を送るなか、実感したのはお客さまへの想いだった。~就航から1年を振り返って・客室乗務員編~
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怒涛の日々を送るなか、実感したのはお客さまへの想いだった。~就航から1年を振り返って・客室乗務員編~

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。

2020年10月16日――。この日、ZIPAIR初の旅客便が就航しました。当初2020年5月14日に予定していたものの新型コロナウイルス感染症の影響により延期。逆境に立たされながらも前を向いて進み、ようやくお客さまを乗せて飛ぶことができました。

あれから1年を迎えようとしている今、“初便でお客さまをお迎えした客室乗務員”“就航当日のセレモニマーケティングを担当したスタッフ”“初便のフライトを務めた機長”の視点から当時を振り返ります。

まずは客室の責任者である先任客室乗務員として乗務しお客さまをお迎えした、客室乗務員の丹治麻衣子さんに話を聞きました。

note_旅客便1周年企画-3_加工

プロフィール/丹治麻衣子【写真・中央】
2001年に客室乗務員としてJALウェイズ(現・JAL)に入社。2013年に退社後、2019年にZIPAIRに入社。先任客室乗務員として乗務するほか、キャビンインストラクターとして客室乗務員の訓練企画や資格管理業務などに従事する。

とにかく前へ進むのみ。準備、そして訓練と目まぐるしい日々だった。

ZIPAIRに入社したのは当初の就航予定から半年ほど前のことです。実は10年のブランクを経て再び客室乗務員の職に就きました。

一度この仕事から離れたものの、クルーとのコミュニケーションやお客さまと接する楽しさが忘れられなくて。久しぶりに飛んだ時は震えるぐらい緊張もしましたし不安もありましたが「この仕事が好きだな」と改めて実感しました。

就航に向けては毎日が情報のアップデート。訓練と並行しキャビンインストラクターとして「訓練の中でZIPAIRの働き方をどう伝えるか」をひたすら勉強したり、一方では就航の認可を得るために行われる航空局の実証実験で浮き彫りになった課題点の改善に取り組んだりと就航準備を必死に進めていました。

丹治さん_教官風景_加工_トリミング

そうしてお客さまをお迎えする体制を整えていたなかで新型コロナウイルス感染症が広まり就航は延期に。感染症対策の面から訓練や教育の方法を変えなければならなくなり、それに追われていたせいか私自身は「いつ飛べるのか」という不安はあまり感じませんでした。

この状況を一番不安に思っていたのは4、5月に入社した訓練生だったと思います。通常は座学のあとに飛行機の中でお客さまを前にして訓練をするのですが、旅客便が始まらないことでその訓練も開始できずにいました。

自宅で空白の期間を過ごすことになってしまうので、追加の座学や成田国際空港に駐機している飛行機を使った訓練を行うことにして。どれも従来のカリキュラムにはないことでしたので翻弄されましたね。

訓練、就航準備、コロナ禍で環境が変化したことに伴う対応……。大変な日々でしたが「お客さまを万全の体制でお迎えできるよう、とにかく突き進むしかしない」、その一心でした。


お客さまの記憶に残るフライトにするためにしたこと。

ようやく就航を迎えることができたその日の朝、「いざ飛ぶぞ!」と意気込んで普段よりもだいぶ早く会社に向かいました。

その途中、空港でセレモニー会場の準備がされていたのを見た時には感慨深くて。会社に着くと「初めてのお客さまをお迎えできる。やっとこの日を迎えられた!」と皆が喜びに沸いていましたね。

「とにかくクルーたちのいい笑顔を引き出そう」。そう思って元気に明るくブリーフィングを行いました。先任客室乗務員の雰囲気やブリーフィング時の声掛けは客室乗務員全体の雰囲気や働き方に影響しますし、それがお客さまにも伝わりますから。

出発前ブリーフィング_加工_トリミング

初便のお客さまは2名でしたが、動画を撮影されるなど初めてのエアラインを楽しんでいるご様子だったことを覚えています。

モデルプレーンをご購入くださったお客さまがいらっしゃったのですが、その時に「飛行機の外箱に、今日の乗務員のサインとご搭乗の御礼を記入させていただいてもよろしいですか」とお伺いして書かせていただきました。「お客さまの記憶に残るフライトにしたい」という気持ちから思い至ったことでした。

就航初便3_加工


人々に愛されるエアラインづくりのため、客室乗務員としてできることとは。

あれから1年。1つの山を越えたらまたすぐに次の山がきて、という日々を今も送っていますが、以前よりも動じなくなりましたし先を見越して動くことができるようになりました。

コロナ禍はまだ続いていますが、多くの方にご搭乗いただける日に向けて今も一人一人が小さな努力を続けています。その先に描いている未来は、ZIPAIRがお客さまに愛される会社になること。

そのためには「今日のフライトは居心地がいいな」とお客さまに感じていただけることが大切で、私たち客室乗務員の雰囲気もその要素に含まれる。そう考えているからこそ、皆が明るく元気に働けるように、フライトではクルー全員に必ず声をかけて丁寧なコミュニケーションをとるようにしています。

そしてZIPAIRにはダイバーシティの考えのもと個性を体現して働ける風土がある。私たち客室乗務員もお互いを高め合いながらそれぞれの個性に合った接客を行うことで、居心地の良さに加えてZIPAIRらしさを感じていただくことにもつながっていくと思っています。

note_旅客便1周年企画-6_加工_トリミング

これから新しい訓練も始まろうとしています。エアラインにとって安全運航は大前提ですから、それぞれがミスなく、そして生き生きと働けるようにする。今はそのための準備をしている毎日です。

会いたい人になかなか会いに行ける状況ではないですが、一日も早く自由に会いに行ける日が来てほしいと私自身も強く思っています。そのときにはZIPAIRで楽しいフライトをご一緒させていただきたいですね。

就航初便2_加工_注釈入り


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