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イタリア旅行を通じて改めて実感した家族の大切さ。~#自分史上最高の旅 #09~

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。
 
ZIPAIRのスタッフたちが、心に残っている旅をおすすめのポイントと共にご紹介する連載「自分史上最高の旅」。第9回は運航乗務員の越後谷さんがイタリア旅行の思い出を語ります。
 
家族とイタリアのさまざまな都市をめぐる中で改めて感じた想いとは?

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Buongiorno(ボンジョルノ)!ボーイング787機長の越後谷です。
 
私は幼少の頃から、家族と旅をすることが大好きでした。
休みのたびに父が旅行に連れて行ってくれて、当時はただ付いていくだけでしたが、自分が家庭を持ってからは、旅行を計画することの楽しさや大変さも実感しています。

家族と旅をすることが多い私にとって、旅行とは、家族とのかけがえのない時間であり、普段はなかなか伝えることのできない感謝の気持ちを直接伝えられる貴重な場となっています。

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「自分史上最高の旅」、それは2013年に妻と7歳の娘、5歳の息子と一緒に訪れた、イタリア旅行です。

ZIPAIRに勤務する以前はJALの運航乗務員として勤務していました。当時も乗務ではミラノやローマを訪れたことはありましたが、自分が実際に見て感動した素敵な景色を家族にも見せてあげたい、ついでにカプリ島の青の洞窟や、ピサの斜塔も見てみたい、美味しいイタリアンをお腹一杯食べたい!といった想いが溢れ、はっきり言って私の独断で計画した旅行になりました。

当時は家族とシンガポールで暮らしており、シンガポールからドバイを経由してローマへ向かいました。
これまで乗ったことのなかったエアバスA380型機に乗るということも、実は私の中での密かな旅行の目的でした。
旅の始まりから気持ちの良いお天気で、機窓からは奇麗な青空を眺めることができました。

ローマに到着し、まずは有名な遺跡や建造物巡り、街歩きから始めました。

イタリアを訪れた際に注意した方が良いことがあります。それは、スリの被害に遭うことが非常に多いということ。
以前、乗務でミラノにステイしていた際、客室乗務員の方が財布を取られてしまった姿を目の当たりにしたことがあったので、常に周囲に目を光らせ続けていました(逆に怪しい?)。

家族全員で、あまり目立たないような服装をし、貴重品は服の中に入れるか、もしくはカバンをしっかりと抱え込むなどできる限りの対策をし、やや緊張感高めの観光初日となりました。

ローマの食の思い出は、カルボナーラ発祥のレストランで食べた「ザ・カルボナーラ」。
意外とあっさりとしていて素朴な味でしたが、しっかりと塩味の効いたベーコンが印象的でした。

次に訪れたのは、サン・ピエトロ広場です。

バチカン美術館には、スケールの大きな絵画や、素晴らしい壁画、彫刻などがたくさん展示されており、何度でも訪れたくなるほど迫力がありました。中でも、美術館の長い廊下の丸い天井一面に描かれた天井画が金色に輝いていた光景は忘れられません!

そして、私自身初めて訪れたカプリ島の青の洞窟。
洞窟の入り口は、幅約2m・高さ約1mしかなく、船頭さん率いる手漕ぎボートに乗って寝そべるようにして入ります。
洞窟には数日前からの天候、風の強さや波の高さ、潮の満ち引きなど、すべての条件が揃わないと入れないため、運を天に任せ、家族みんなでドキドキしていたことを覚えています。

幸運なことに、当日は無事洞窟に入れることに!
スルリと洞窟に入った瞬間はただの暗い空間でしたが、しばらくして「入り口の方を見て」という船頭さんの言葉に促されて振り返ってみると…

何ということでしょう!幻想的な青い世界が広がっていました!

次に訪れたのは、イタリアにある都市、フィレンツェ。

フィレンツェといえば、なんといっても素晴らしい装飾が施されたドゥオモ(イタリア語で街の重要な大聖堂や教会のこと)と、美しいオレンジ色の屋根が並ぶ街並みが魅力。

ピサの斜塔は、訪れる前は「ちょっと傾いている塔」というイメージを持っていましたが、実際に見ると、「こんなに傾いているけど、本当に倒れないのかな…」と心配になり、塔の上まで登ることは止めておきました。

少し離れた場所から、娘が塔をしっかりと支えてくれました(笑)。

フィレンツェで訪れたレストランでは、生ハムがぶらんぶらんと天井からぶら下がっている光景を目にしました。初めて見た生ハムの原木とその数の多さにとても驚いたことを覚えています!

そして、フィレンツェで印象に残っている食べ物の一つ、「Bistecca alla fiorentina」です。

骨付き牛肉の塊を豪快に炭火で焼き上げた一品で、岩塩をかけていただきます。
口中に広がる旨味に、思わず「Buono!」と連発。
思い出しただけで今でもヨダレが…。

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自らの足で歩いて、自らの目で見て、街の空気を肌で感じて、美味しいものをたくさん食べて。
イタリアの色彩豊かな景色や街並みの中で、現地の人々や、さまざまな土地から訪れた旅行者との何気ない会話が、私たちの旅行にさらなる彩りを添えてくれました。

旅行前は、まだ小さな子どもたちにとって、観光がメインとなるイタリア旅行は早いのではないかと正直不安な気持ちもありました。

しかし、普段は少し歩くだけで疲れたと言ったり甘えん坊な子どもも、さまざまな土地を自分の足で歩きそれぞれが旅を楽しんでいる姿に、たくましささえ感じました。

時差もある中で、誰一人体調を崩すことなく、みんなで笑ったり感動を分かち合ったりと、家族と一緒だったからこそ感じることができた「想い」がたくさんありました。

このように楽しく旅行ができたのは、家族の健康があってこそであり、一緒に来てくれたことに感謝しています。

イタリア旅行から約10年が経ちますが、今でも機内から奇麗な空を見ると、楽しかった思い出や、あの時感じたことがよみがえります。

飛行機にはさまざまな想いを持ったお客さまが搭乗されますが、今後もZIPAIRを選んでくださった皆さんに安全・安心なフライトをお届けできるよう心掛けてまいります。

Have a nice flight!


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